超軽量リサイクル繊維媒地「生産革命」
農業生産用植えつけ培地として利用できます
超軽量リサイクル繊維媒地「生産革命」は、リサイクル資源のポリエステル繊維に保肥性を高める人工ゼオライト、各種土壌改良材を特殊混合した人工培地です。
軽量で保水性、通気性に富み難分解性であるのが特徴で、施設園芸ではイチゴ・トマト・豆などの果菜類や洋ラン・アンスリウム・バラなどの花卉類の培地として高い評価を得ています。
超軽量リサイクル繊維媒地の特徴
- 水分の「保水性」が栽培期間を通じて安定している
- 「連作」による培地の経年劣化を克服し、長期間に渡っての利用が可能である
- 土壌と異なり培地自体に養分がないので「肥料コントロール」しやすい
効果 \ 特性 | 機能・物理面 | 生産・管理面 |
---|---|---|
生育効果 | ・適度な保水力、排水性、通気性、保肥力に優れている。 ・初期は pH7.1の中性。 植え付け後は、pH5.8~6.5の弱酸性から微酸性。 |
・根張りが良く、葉や茎、花、実などが力強く大きく育つ。 ・無機質態培地であるため肥料及び養分コントロールが容易に行え、 生育状況や収量等環境に合わせた施肥が可能。 |
培地改良効果 | ・非分解成分によって配合された無機質態培地。 ・育苗初期段階から開花までの全過程で使用できる。 |
・水分過剰による根腐れがない。 ・極度の乾燥時でも瞬時に水分を吸収でき、配合土全体に浸透。 |
経済効果 | ・腐食せず永続型栽培が可能。 ・適度な水やりで、常にウェット感覚。 |
・病原菌の活動を阻止し、虫害による発病を抑制。 ・農薬や殺菌、殺虫剤が軽減でき、維持管理が容易。 |
繊維リサイルクルの過程
詳しくは、株式会社鈴六様(愛知県岡崎市)のホームページをご参照下さい。
土との違い
一番の違いは連作が可能という点です。加えて、リサイクル繊維媒地は土壌害虫が出にくいのも特徴である。
一般的な土とリサイクル繊維媒地の比較(数値データ入り)
一般的な土 | リサイクル繊維媒地 | |
---|---|---|
耐久性 | 有機質土壌の場合、経年変化に伴い、土がやせてしまう。 また、目減りによる追土が必要。 |
無機質であるため分解されず、永続的に使用できる。 |
水管理 | 容易に出来るが、長期間使用することで排水機能が低下し、浸透性が悪くなる。 また、土が硬度化することで水の通り道ができ全体に水を吸収できなくなる。 |
1.乾燥状態から瞬時に全体に水を吸収できる。 2.通気性、排水性が良く必要な水分以外は排水するので根腐れが起きない。 |
pHと病害虫 | 一般土壌にはたくさんの種類がある。 育苗初期の段階では、どれも安定したpH(中性の7.0前後)を保っているが、経年変化に伴い酸性化土壌になることが多く、病害虫の発生の原因となる。 |
1.pH5.5~6.5の弱酸性から微酸性で、長期使用しても安定している。 2.弱酸性から微酸性のため、病害虫の発生かが抑制される。 |
植え替え | 最低3年に一度は入れ替えをお勧め。 交換しない場合は、追土・追肥をし、均一に混ぜ合わせて植え戻す。 |
植え替え時も、培地を取り除く必要がなく手間がかからない。切り花等の長期間同じ培地で栽培するものにも適している。 |
温室での使用 | 特に鉢内の温度に細心の注意が必要である。 室内温度を上げても表面温度は上がるが、鉢内(土壌内)の温度がなかなか上がらない。 |
温度や湿度に影響されずに、安定した品質を保ち、根腐れ、病害虫等の発生被害を抑制する。 |
重量 | 40L 約48㎏ | 40L 約5㎏ |
流出 | プランターに入れて水やりをするとプランターから流れ出る。 | プランターに入れて水やりしても流れ出ない。 |
流れ | 手で触れば汚れる。 | 手が汚れない。 |
生産革命の可能性
植物工場について
昨今各メディアでセンセーショナルに取り上げられる「植物工場」、消費者や各業界から注目を浴びる一方、
「植物工場」に関する研究開発や運営には、
- 建設・設備に投じるイニシャルコストが高額
- ランニングコストの高さ
- 露地野菜の品質との競争
- 付加価値が市場に浸透しにくい
など、未だ多くの課題が山積され「植物工場」の普及が妨げられている側面が有ると言われております。
生産革命に対する期待
そんな中、土耕でも水耕でもない「超軽量リサイクル繊維媒地・生産革命」を利用した栽培は、
- イニシャルコスト低減
- 軽量・省力化による作業負荷の軽減
- 減肥・減農薬の室内栽培技術の確立と普及
が可能で、「植物工場」だけでなく「施設園芸」「水耕栽培」においても大きな期待が寄せられております。